あまり人と比べなくなりました。
誰かと自分を並べて、優れているとか劣っているとか。そういう考え方から、いつのまにか遠くなっていました。
昔は、そうではありませんでした。若い頃は、よく人のことを気にしていました。
一時期は、専業主婦であることに引け目を感じていたこともあります。
SNSで目にする、オシャレなライフスタイル。センスよく整えられた部屋、素敵なお店での食事、そういうものに憧れて、自分の暮らしが地味に見えた時期がありました。
でも、私のセンスはそこに追いつかない。経済的にも追いつかない。憧れても、そこには届かない。そんな距離感に、少し疲れていたのだと思います。
誰かのほうが上に見える。自分はまだまだだと思う。そういう気持ちが、日常の中にちらちらと入り込んでくる。
比べた結果、何かが変わるなら、いいのです。「よし、私もがんばろう」と前向きになれるなら、比べることにも意味があります。
でも実際は、比べても、何も変わりませんでした。そして心の底からこう思いました。
「私は、私以外の人間にはなれない」
すごく当たり前のことなのに、なぜか納得していなかった。
誰かの人生と、自分の人生は、まったく別。スタート地点も、進んできた道も、目指す場所も違う。比べられるはずがない。
今は、人と比べることがほとんどありません。
誰かが何かを達成しても、「すごいね」と素直に思えます。自分と同じ年齢の人が、自分とまったく違う暮らしをしていても、「そういう人生もあるんだね」と思うだけです。
羨ましくなることも、ないわけではありません。でも、羨ましいと思う気持ちと、自分が劣っていると感じる気持ちは、別のものです。
誰かを羨ましく思うのは、自然な気持ち。そこで立ち止まって、自分と比べて落ち込まないこと。それだけで、暮らしはずいぶん軽くなりました。
誰かと張り合う必要もなく、自分のペースで、自分の好きなことを、自分のために選んでいける。
この軽さを手に入れるのに、少々時間がかかりました。でも、今、この軽さの中で暮らせていることを、とてもありがたいと思っています。
比べない暮らしは、自由な暮らしです。
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