新しいお店ができて、みんなが並んでいる。そういう光景を見るたびに、ああ、自分には無理だなあ、と思います。
先日、近所にゴンチャというドリンクのお店ができました。前を通ったら、やっぱり並んでいる。きっと美味しいのだと思います。話題になっているのだから、悪いはずがない。
でも、そこで立ち止まって列に並ぶかと言われると、全く気持ちが動かない。美味しい飲み物は、他にもたくさんあります。家で淹れるお茶も好きだし、いつものカフェのコーヒーも好き。
わざわざ並んでまで別のものを試したいとは思えないのです。
お正月のことも、よく覚えています。
娘に部屋着をプレゼントしたら喜ぶかなと思って、近所のブランドのお店に行ってみたら、福袋を買うための長蛇の列がありました。
その列を見た瞬間に、「あ、無理だ」と思って、すぐに引き返しました。「娘、ごめん!」と心の中でつぶやきながら。
あとから考えると、ちょっと笑えます。娘へのプレゼントよりも、自分が列に並ばないことのほうが、優先されてしまったわけです。
それでも後悔はしていません。空いているお店で、娘のことを考えながらゆっくり選びたいから。
初売りのセールのニュースを見ても、同じことを思います。早朝から並んでいる人たちの映像が流れると、すごいなあ、と他人事のように感じてしまう。私は多分、あの列には一生並べない。
並ぶ人を否定したいわけではありません。並んででも欲しいものがある、その熱量は素敵だと思います。ただ、自分の中にはその熱量がない。
並ばないと決めてしまうと、世の中にある「話題のもの」の大半は、手に入らないまま過ぎていきます。でも、それで困ったことは一度もありません。
並ばない分、空いた時間で、お気に入りの珈琲を淹れています。
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